石に刻まれた記憶

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新島港から前浜に向かう途中にある、東京電力発電所を囲むブロック塀に、数々の記憶が貼り付けられている。

発電所のブロック塀に貼られている石板

島の観光協会が主催したイベントで、20センチメートル四方くらいのコーガ石板に、参加者が思い思いに刻んだ記憶である。

集落内を歩いていると、壁面に文字が刻まれている建物を見つけた。

漢字あり、カタカナあり、アルファベットありとさまざまだが、多くは名前が刻まれている。自分の名前? あるいは愛する家族や思い人の名前だろうか?

漢字が刻まれた建物の外壁
アルファベットが刻まれた建物の外壁

新島港の近くにある「誓いの塔」にも記憶が刻まれている。

1968(昭和43)年10月に除幕されたこの塔は、射爆場建設反対という平和への村民の誓いを形にしたものである。

誓いの塔

村民が石を持ち寄って建設されたと伝えられているこの塔には、今、さまざまな思いを込めた誓いが刻まれている。

加工しやすいコーガ石ならではの、消えない、消せない記憶である。