竹芝から新島へ新島抗火石調査会の長老が語る新島の魅力 しょの二

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さあ、島行きです。新島に行く方法は2023年3月現在で4種類あります。

大型客船 さるびあ丸

一つ目は大型客船さるびあ丸。竹芝桟橋を22:00頃に出発した船は、大島・利島・新島・式根島の順に島に向かう人たちを降ろしていき、神津島に10:00頃に到着します。大島以降の各島間は約1時間ですが、新島・式根島間は約20分です。帰りは神津島を10:30に出発し、行きとは逆に東京に向かう人を乗せて竹芝に19:00頃に到着します。なお出航時刻は季節によって変わります。

ほぼ毎日出航する予定ですが、冬季は週1回程度運休します。また時期によっては2週間ほど運休することもあります。

ジェット船

二つ目はジェット船(ジェットフォイル)です。季節によって違いますが、春から秋にかけては大型客船同様に5島を1日1往復します。大型客船の場合、行きは神津島まで約12時間(時間調整のため東京湾を出る前に少し停泊します)、帰りは神津島から約9時間かかりますが、ジェット船だと往復とも約4時間、新島までなら約3時間で行くことができます。

夏季の繁忙期には新島と式根島のみで往復する日もあります。冬季は大島までは毎日運航していますが、利島から神津島の各島へ行く便は週1回程度の運航となります。また季節によっては竹芝・大島間で横浜港や館山港に寄港する便もあります。

フェリーあぜりあ

三つ目は下田から利島・新島・式根島・神津島に寄港して下田に帰るフェリーあぜりあです。下田から神津島・式根島・新島・利島と逆順で寄港するパターンと隔日で交互に運航しています。以前はあぜりあ丸という客船でしたが、2014(平成26)年12月に伊豆諸島航路唯一のカーフェリーとして就航しました。

映画『男はつらいよ[1]』で式根島が舞台になったことがありますが、寅さんと美保純さん演じるタコ社長の娘、あけみさんが式根島に渡るとき、当時のあぜりあ丸に乗船したと思われます。

飛行機

四つ目は調布飛行場から出発する飛行機です。20名程度の定員で1日4往復しているはずです。飛行時間は40分と聞いています。

前出の『男はつらいよ』で栗原小巻さん演じるマドンナの真知子先生が式根島に帰るときに乗ります。ただし、式根島には飛行場がありませんので、新島に行ってから新島・式根島間の連絡船にしきで式根島に帰ったと思われます(映画関係者の皆様、余計なことを言ってごめんなさい)。

連絡船にしきは新島村営の連絡船で、新島・式根島間を20分程度で繋ぎ、1日3往復しています。式根島は行政区分では新島村に所属し、住所は新島村式根島と表記します。昔は新島と式根島は繋がっていたという伝説もありますが、地形学上はあまり根拠がないようです。『男はつらいよ』で、式根島で同窓会を終えた青年たちが本土に帰るときに乗ったようです。新島に行って、飛行機に乗ったのかな。

我々が新島に行き始めた平成11(1999)年当時はジェット船が就航していなかったため3種類でした。その中でも大型客船で行っていました。また、当時はさるびあ丸が就航する前だったので、かめりあ丸でした。

次回はいよいよ船に乗りたいと思います。

注釈

  1. ^山田洋二原作・監督、渥美清主演のシリーズ映画。式根島が舞台となったのは、1985(昭和60)年12月に公開された第36作『男はつらいよ 柴又より愛を込めて』。