小久保家住宅主屋

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屋根の大棟に載るけむやぐらが特徴的な建物です。

解説

この建物は屋根・壁ともにコーガ石を使って建てられています。

屋根を葺いている石は縦方向の接続に段差を設けてあり、また横方向の接続部分には棒瓦状の石がかぶせられているため、屋根面に独特の模様が広がっています。

大棟の中央には煙出し櫓が載っていますが、こうした換気装置はほかの建物には見られず、かつて新島にあった茅葺き屋根の主屋(オーヤ)にも確認されていません。この理由としては、オーヤの中に火を使う部分があったことが挙げられます。

復元した間取りでは、トグチの北側から東側にかけてチャノマとカマバが広がり、チャノマにはユリイ(囲炉裏)が、カマバにはかまどや風呂が設置されていました。かまかたとして分離・独立されてはいませんが、火を使う装置をカマバとして1か所にまとめてありました。

敷地は北側に村道が走り、北西の隅にジョーグチと呼ばれる出入口があります。敷地の北側にはオーヤとインキョが、西側には妻壁を共有する形で石倉が2棟建っています。かつてはオーヤの南側に苗畑や、豚舎・外便所・天水受けなどの付属施設がありましたが、離島ブームの際に大きく変貌しました。

敷地内にはインキョと呼ばれる当主の親が住む建物が、オーヤと同様に外壁から屋根までをコーガ石を使って建てられています。現在、コーガ石造のオーヤとインキョが同じ敷地内に残されているのはここだけになりました。

建築年代は大正時代前期と伝えられています。

概要

所在地
新島村本村四丁目3番2号
構造
木造平屋建 寄棟造り石葺
建築面積
82平方メートル
建築年代
大正時代前期
登録年月日
2024(令和6)年3月6日