船に乗るのも楽しいのです新島抗火石調査会の長老が語る新島の魅力 しょの三

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我々が新島に行き始めた平成11(1999)年11月はジェット船がまだ就航しておらず、3種類の中から最も利用者の多かった大型客船で行きました。

現在は竹芝桟橋を22時出航が多いようですが、小生の記憶が正しければ当時は23時出航だったと記憶しています。

浜松町駅から竹芝桟橋へ

竹芝桟橋まではJR浜松町駅から歩いて10分程度ですが、会長のIさんから「浜松町駅に20時に集合」と言われました。23時出航なのになぜそんなに早く集まる必要があるのか不思議でしたが、当日集合すると「船に乗れば後は寝るだけだから、少し飲んでから船に乗ろうよ」と言われました。確かにそのとおりだなと思いました。しかし、それが大きな間違いであったことは後半で話します。

さてどこで飲んだか。当時は浜松町駅から竹芝桟橋までの道に焼き鳥の屋台がたくさん出ていました。今は出ていませんが[1]、当時はずらりと屋台が並んでいました。福岡県の中洲では正式な許可制として現在でも営業を行っています。考え方はいろいろありますが、中洲のようになっていれば東京にもこんな文化があると言えたのでしょうが、残念に思います。

並んでいた屋台の1軒で、翌日から始まる調査のことや、島の現状等を会長のIさんと夏に1度島に行っているOさんからレクチャーされながら、焼き鳥をつまみに2時間ほど飲みました。そしてほろ酔い気分で竹芝桟橋に向かい、船に乗ることになりました。

船室

大型客船の船室は2等、特2等、1等、特1等、特等の5種類です。

2等はリクライニングシートと、区画を作った座敷で雑魚寝です。当時はリクライニングシートがなく、座敷にも区画がなく、早い者勝ちで自分が使う範囲を確保する方法になっていました。

特2等は通路などに沿って2段ベッドが設置されており、それぞれのスペースが確保されています。

1等は10帖~20帖程度の部屋に定員を8~12名にして、それぞれのスペースを作ってあります。

特1等は定員4名の部屋で、部屋に入ると左右に2段ベッドがあり、奥にテーブルが設置されています。

特等は特1等の2段ベッドが普通のベッドに変わります。当然部屋も大きくなるようです。

小生達が好んで取った席は特2等でした。2段ベッドでしたが、それぞれのスペースが確保されているため案外ゆっくりできる快適な席です。

そして乗船

船に乗り、それぞれの席に荷物を置くと会長から「さあ、レストランで食事にしましょう」の一言。浜松町で集合したときの言葉とは違う気がしましたが、ほろ酔い気分ですからみんな何の疑いもなくレストランに向かいます。そこで頼んだのは食事ではなく、もりわか(神津島で作っている焼酎)の水割り。そしてシッタカ貝などをつまみとして2次会が始まりました。2次会はレストラン閉店の12時まで続きました。

船に乗る前に2時間、乗ってから1時間。しっかり酔っ払った三十路過ぎのオヤジ4人が会長Iさんに連れられて新島に向かったのでした。

船の中での過ごし方はいつか詳しく書きたいと思います。

次回はやっと新島に上陸します。

注釈

  1. ^屋台の出店を明示的に禁止してはいませんが、法令の改正に伴い基準が厳しくなったことにより、今までのようなリヤカー(引車)による屋台を新規に開店することは事実上難しくなっています。屋台で食品を提供するためには、食品衛生法による営業許可、道路交通法による道路使用許可、道路法による道路占用許可などを取らなければなりません。